ニュースリリース
2022年 年頭所感
森トラスト株式会社 代表取締役社長 伊達 美和子
新年明けましておめでとうございます。
昨年は依然として新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう局面がありましたが、ワクチン接種の普及や感染者減、緊急事態宣言の解除などに伴い少しずつ経済活動が活発化し、直近では都市や観光地にもにぎわいが戻り始めております。オミクロン株の発現など、2022年も先行きの不透明な状況が続くことが予想されますが、森トラストグループは事業環境の変化を成長の機会と捉え、前向きに将来への布石を打ってまいります。
緊急事態宣言が解除されて以降、徐々にテレワークからオフィス勤務に戻す企業の動きが見られ始めました。その中で、テレワークの合理性とセンターオフィスの重要性を折衷させ、オフィスの役割を再定義することが求められています。こうした状況を受け、当社はニューノーマルなオフィスの在り方を提案する新ビジョン「DESTINATION OFFICE」を策定しています。このビジョンのもと、ワーカーが自然と集まり目的地となるオフィスの実現を目指し、企業の生産性向上やエンゲージメント醸成をサポートしてまいります。また、当社が進めている大規模複合開発「(仮称)赤坂二丁目プロジェクト」は昨年本格着工を迎え、2024年の開業を予定しております。ビジネス、観光、文化発信の拠点として様々な人々の「目的地となる街」を実現するべく、引き続きプロジェクトを推進してまいります。
ホテル&リゾート事業において、渡航制限やコロナ禍の観光スタイルの浸透によって、結果的に国内旅行に目を向ける機会が増えたことは、日本のさらなる魅力を発信する好機と捉えております。また、働く場所、住む場所、憩う場所の境界が曖昧化しつつある今般の状況を受け、当社グループは全国のリゾートホテルにワーケーション拠点を整備するなど、国内観光の新規需要創出に取り組んでいます。さらには、将来的なインバウンド回復を見据え「東京エディション銀座」などの新たなホテルの開業準備を進めていきます。そして、観光DXの推進などを通じてアフターコロナにおける観光業のあるべき姿を追求し、地域経済や観光産業の活性化に貢献してまいります。
さらに、今般高まりを見せているウェルネスニーズは、ビジネスや観光を含めたあらゆる領域において重要なテーマです。今年はウェルネス事業をより加速させ、豊かな暮らしを実現する商品やサービスを全方位的に提供してまいります。
また、近年の世界的なSDGsの奔流を受け、森トラストグループはサステナビリティ推進ビジョンを策定し、「まちづくりから みらいづくりへ」というスローガンを定めています。「会社は公の器である」という創業当時からの当社の経営理念を改めて心に留め、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
森トラストグループは、コーポレートスローガン「Create the Future」を掲げ、わくわくするような未来をつくるという信念のもと、グループ一丸となって新たな価値創造への挑戦を続けてまいります。