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ニュースリリース

2022年度 入社訓示

  • 会社情報

森トラスト株式会社、森トラスト・ビルマネジメント株式会社、および森トラスト・ホテルズ&リゾーツ株式会社では、本日(4月1日)午前11時より、対面とオンラインを併用して3社合同の2022年度入社式を開催しました。本日より社会人となる新入社員56名に向けて、森トラスト、森トラスト・ホテルズ&リゾーツ代表取締役社長の伊達美和子による訓示が行われましたので、ここにその内容をご紹介いたします。

本日は入社おめでとうございます。皆さんの新しい門出に心からお祝い申し上げます。

この数年、コロナ禍において大きく生活スタイルが変わりました。皆さんも、学生生活最後の2年間は活動制限もあり、こうして集まることもままならなかったのではないでしょうか。本日ここで皆さんと直接お目にかかれることは、大変喜ばしいことです。

ただ残念なことに、長引くコロナ禍の出口はまだ見えません。それに加え、ウクライナ情勢、円安、株価の変動など、社会・経済の状況はますます不透明さを増しています。特にここ数年好調であった観光事業は、インバウンドが蒸発し、厳しい状況が長期化しています。加えて、出社制限によってテレワークも増え、働く場の在り方も問われる時代となりました。つまり、皆さんが大学に入学されてから卒業するまでの間に、ビジネス環境は一変しているのです。では、そのような中社会に一歩踏み出す皆さんは、どのような視点で業務に臨めばよいのでしょうか。

観光業においては、海外旅行ができない一方で、近場での旅行需要は堅調です。これは、新たなニーズの創出とポジティブに捉えることができます。また、テレワークの普及によりワーケーションという新たな観光スタイルにも注目が集まっています。しかしながら、今顕在化しているニーズと、環境が変わる局面で出てくるニーズは異なります。アフターコロナでインバウンドが復活するときには、アウトバウンドも復活します。環境の変化からマーケットの変化を読み、その先の展開を考えて未来を先導するという視点が大切です。

オフィスについてはどうでしょうか。テレワークが浸透したことで、これまでの環境に一石が投じられているのは事実ですが、だからこそオフィスの役割が見直されようとしています。事務作業をする場所という従来の単調な役割から、集まりたいと思える場所、活動したいと感じる場所、憩うことにより快適性を実感できる場所といった、付加価値や目的性が求められる時代となります。人々が集まることでイノベーションが生まれ、組織へのエンゲージメント向上につながる場所こそが、ニューノーマルの先にあるオフィス像であり、リアルの価値となるのです。

また、コロナにより、オンラインコミュニケーションが普及するなど、デジタルへの人々の許容度が高まったと感じます。こうした動きは社会のDXをさらに加速させる可能性を秘めています。森トラストが昨年策定したDX戦略では、デジタル技術を導入することをゴールと捉えるのではなく、それを活用して既存の価値観を再構築し、新たな仕組みづくりにチャレンジしていくことを目指しています。

このように、価値や目的を見出せる場所を創造し、新しい視点を持って挑戦することこそが私たちディベロッパーの役割であり、今日入社される皆さんに託される使命です。そこで、皆さんに養ってもらいたい力は、①短期・中期・長期の視点で物事を考える力➁多様性を受け入れ物事を多角的に捉える力、そして最も重要なのは、③見えない未来を見据え、未来を創造する力です。皆さんには、フレッシュな感性を活かして、共に未来に向かって進んでいただき、将来人財として様々な変革の起点となり活躍されることを期待しています。

本日は皆さん、本当に、おめでとうございます。

森トラスト株式会社
森トラスト・ホテルズ&リゾーツ株式会社
代表取締役社長 伊達 美和子