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ニュースリリース

2024年 年頭所感 森トラスト株式会社 代表取締役社長 伊達美和子

  • 会社情報

 新年明けましておめでとうございます。

 コロナ禍前の日常の取り戻しが感じられた昨年、当社は新中長期ビジョンとして「Advance2030」を掲げ、2030年度に売上高3,300億円を達成する目標を設定いたしました。今年はこの実現に向けて着実なスタートを切るとともに、新しい価値の創造を通して、経済の発展と社会課題の解決に貢献してまいります。

 オフィス賃貸市場においては経済の正常化とともに空室率が改善し、国内のオフィス出社率は約7割と諸外国よりも高い水準で推移するなど、オフィス回帰が進んでいます。これからの働き方は、オフィスの快適性や、対面コミュニケーションの価値をいかに最大化するかがより一層重視される傾向にあると考えています。新しいオフィスが求められる中で、当社は今後も不動産事業を通して、人々を惹きつけるオフィスの在り方を提案し続けます。そのひとつとして、2025年にグランドオープン予定の「東京ワールドゲート赤坂」では、「NEXT DESTINATION」をコンセプトに、多様な人々が出会い交流する街の実現を目指してまいります。

 ホテル&リゾート事業をとりまく観光市場においては、コロナ禍を乗り越え消費が回復傾向にあり、今年のインバウンド消費は昨年の5兆円水準をさらに超えるものと期待されています。日本のインバウンドが新たな局面を迎える中で当社は、インターナショナルブランドホテルの開発と、国内外の旅行者への充実した宿泊体験の提供を通して、日本の各観光地域の高付加価値化を推し進めております。本年は、創業130周年を迎える軽井沢「万平ホテル」の大規模改修・改築事業や、当社初の九州ホテル計画となる「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」の開業に向け準備を進めてまいります。

 また、このような重要な局面にあるからこそ、観光先進国としての確固たる基盤づくりの必要性を感じます。持続可能な観光産業を育む上で日本が向き合うべきテーマは、宿泊施設の拡充だけでなく、オーバーツーリズム対策、労働力の確保、魅力ある観光地を維持するための投資など多岐に渡ります。宿泊税を含めた旅行者向け新税の導入や、ライドシェアなどの新サービス解禁による、制度面の柔軟な変革も急がれます。当社はこうした状況を踏まえながら着実に事業を進め、日本の観光先進国たる地位の確立に寄与いたします。

 2024年は、コロナ禍という冬の時代に着実に培ってきたものを花開かせる、躍進の1年であると捉えております。森トラストグループは引き続き目の前の変化をしなやかに捉え、さらなる事業拡大を進めてまいります。