ニュースリリース
2024年度入社式 社長あいさつ
森トラスト株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:伊達 美和子)は、4月1日(月)11:00より「2024年度 入社式」を、本社である東京ワールドゲートにて開催しました。
入社式には、森トラスト株式会社の新入社員25名とグループ会社である森トラスト・ビルマネジメント株式会社の新入社員6名が参加いたしました。
代表取締役社長 伊達の挨拶(要旨)は以下の通りです。
森トラスト株式会社 代表取締役社長 伊達美和子 入社式あいさつ(要旨)
みなさん、ご入社おめでとうございます。
今年は皆さんの門出を待っていたのか、ようやく桜が見ごろになってきました。春らしい穏やかな気候のなかで、本日希望に満ち溢れたみなさんをお迎えでき、大変喜ばしく思います。
先日、日銀による17年ぶりの利上げが発表されました。みなさんが生まれる前に起こったバブル崩壊以降、日本の経済成長のスピードは世界の主要国から遅れ、失われた30年とも言われる時代を歩んできました。長期にわたる金融緩和の時代が一服し、企業による賃上げの動きが出ていることは、日本経済の歴史的な転換期であり、いよいよ令和モデルにむけた、新たな扉が開かれようとしています。
一方で、日本経済が再び成長曲線を描けるかが問われており、この数年が勝負です。つまり、いかにして各企業が戦略を持って、高い生産性・独自の創造性を発揮できるかが求められていると言えるでしょう。
そのような中、森トラストグループは昨年、中長期ビジョンを改定し、「Advance2030」として2030年度までに賃貸・ホテル・分譲事業で、それぞれ1,000億円以上の売上を目指す計画を発表しました。株式市場の急変動や長期金利の上昇、為替の円高転換などの動きにも注意を払いながら、前向きに事業の決断をしていく必要があります。
観光産業を取り巻く環境はどうでしょうか。昨年は5月に新型コロナウイルス感染症の扱いが5類となり、様々な制限が解除され、観光産業は、V字回復を遂げました。そして、今年は2020年以降で初めて、1年を通して正常化が見込まれます。世界では2030年までに中間所得層が増加することから、国をまたいで移動する旅行者がさらに増え続けると言われています。そして、日本は都市機能の充実、魅力ある観光資源が世界から評価されています。観光産業のポテンシャルの高さが期待されています。
また、各国同士の競争も過熱していくことが予想されます。期待するだけではなく、先を見据えた戦略こそが必要であり、日本の魅力の発信と、持続的な投資による観光資源やそれを支えるインフラの維持・拡大が求められていると考えます。
私たちは今年、軽井沢では「万平ホテル」、長崎では「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」が開業、また東京ワールドゲート赤坂が竣工する予定で、グループ一丸となって日々準備を進めているところです。そして、その先の計画も進行しています。みなさんにもそう遠くない将来、それぞれの得意分野を生かして、このようなプロジェクトの一翼を担っていただけるものと期待しています。
私たちは昨年、24年ぶりに本社をこの東京ワールドゲートに移転しました。「働く場」を提供する私たちは、コロナ禍を経て、オフィスの新たな役割を考え、訪れたくなるオフィス「DESTINATION OFFICE(デスティネーションオフィス)」を体現する空間を作り上げました。時代とともに求められる機能や役割に応じて、進化し続けることを考え、可変性のある空間構成となっています。
みなさんには、このオフィスを最大限活用していただき、目標達成をともに目指す仲間として、先輩方からたくさんのことを学んでください。第一に、多角的な視点で視野を広げ、常に改善策を講じる。第二に、見えない先を見据える力を養い挑戦し続け、未来づくりに貢献する。そうした気概、精神をもって、業務に積極的に関わっていただきたいと思っています。
不透明・不確実な時代は続きますが、「Advance2030」に向けて、しっかりと前を見据え、ともに前進し、発展を目指してきましょう。
本日は本当におめでとうございます。